三野宮定里 (2016-01-06 (水) 23:05:26)
【卒論ドラフト】
卒論ドラフトを先輩方にみてもらい修正した。さらに書き進める。
実験、結果、考察は来週の東京出張時に行いたい。
【誤字、脱字、言い回しの修正の他に、構成を変更したポイント】
ティムコールトンが述べているハンズオン展示の定義とその有用性について
→関連研究から背景へ移動
[Begore]
本研究で開発するビュアーはハンズオン装置であるといえる。ティム・コールトンは展示装置をデザインするときのポイントを5つの観点から述べている。本研究ではこの観点に注意しながら開発をした。
[After]
背景として展示手法のひとつにハンズオン装置がある。ティム・コールトンはハンズオン展示は5つの観点からみて有効だと述べている。そこで本研究ではハンズオン装置としてのデジタルアーカイブを開発する。
三野宮定里 (2015-12-16 (水) 13:41:24)
【研究者インタビューの準備】
試作物
「資料閲覧システム:Dynamic Mosaic Database」
特徴
・検索キーワードを知らなくても資料検索ができる
- 画像ベースな資料表示
- ある資料と共通する属性を持った資料(関連性のある資料)を検索しやすいインタフェース
・シームレスアニメーションを使ったダイナミックな表示
・閲覧者自身が資料の関係性の意味づけを支援する機能
- 検索したキーワードや表示した画像を振り返る検索履歴機能
- 気になった資料を後で見返すお気に入り機能
・資料へのタグ付け、カテゴリ分類といった資料分類機能
目標
・閲覧者自身が資料の関係性の意味づけを行うことを支援する
・閲覧者がより探索的に資料と関わろうとするよう支援する
現状の課題
・現在は「資料の背景」「資料の読み解き方」などの知識を全く有していない利用者が、どのような資料があるのか、どのようなキーワードがあるのかといったこと理解していくことを目指したインタラクションを設計してみた。
→研究者の「資料の読み解き方」はどのようなものか?どのような読み解き方を利用者ができればよいのか
インタビュー項目
1.研究者はどのように資料を読み解といているのか
研究者は資料をどのように分類・整理しているのか
研究者は資料のどのような部分を観察し、何を理解しようとしているのか
研究者は資料の関係性をどのように整理し、理解し、意味づけしているのか
2.研究者は資料情報と関わるにあたりデジタルツールをどのように使用しているのか
デジタルアーカイブはいつ利用しているか
デジタルアーカイブはどのような目的で利用しているか
どのような情報が提供されると良いか
3.現在の試作システムについてのレビュー
質問1、質問2を踏まえて、研究目的に利用するためにはどのような機能(提供されるべき情報、情報の取得の仕方など)が必要か
博物館での展示利用に必要な機能
博物館での展示利用のさいの留意点
三野宮定里 (2015-11-22 (日) 23:25:11)
【JSSD学生プロポジション】
他の学校の先生、他の学校の学生、IT系の社会人が聞きに来てくれた。
全体的な反応はミュージアムでおいたときと似たような反応だった。
・資料の検索キーワードを知らなくてもみることができそう
・特に、あまり詳しくない分野の資料と関わるときによさそう
・他の資料をこのような見方でみると面白そう
研究としての進め方としては次のようなアドバイスをもらうことができた。
・学術的には「資料の関係性の視覚化」についてもっと掘り下げて言語化できると良い。どのような関係性を、どのような人が、どのようなインタラクションで理解させるものにしたのか。またそれを意図してデザインしたとき、どのようなことが起こったのかを記述する。
・学術的には完成度の高いシステムはあまり重要ではない
・ただしプロダクトとして実社会と関わるため(歴博で実際におくため)にはシステムの完成度が重要
【DYMODのバージョンアップ】
学生プロポジションの発表に合わせてデモの新しいプロトタイプの作成を行った。
- プロトタイプ38
- やったこと
前回までのプロトタイプのバージョンアップを行った。
全体 > カテゴリ > 詳細 のあとに、カテゴリ > 詳細 > カテゴリ > 詳細・・・
と次々と遷移していくことができるようにした。
これによって、全体から何か気になるものを1つみつけたあと、次々と芋づる式に他の資料にあたることができるようになった。
検索キーワードをはじめに持っていないユーザが使えば使うほどキーワードを知っていくことができるようなインタラクションを目指した。
- プロトタイプ43
- 目的
プロトタイプの30番台では、全体ビューのときにカテゴリごとの量の割合を大きさで示す図解を行っていた。この時、割合の低い資料は小さすぎて触れないという問題があった。
ズームできるようにするなどの回避方法が考えられるが、今回はあえて別の表現方法を行ってみることにした。様々な表現のバリエーションを集めるためである。
- やったこと
全体ビューでカテゴリボタンを押すと、資料が並び変わるという表現を行ってみた。
このとき表示する画像はアニメーションを滑らかに動かすために30*30ピクセルの大きさのものにした。カテゴリビューに遷移するときに画像は100*100のものに切り替わる。
また並ぶときは、きっちり整列するのではなくランダムで座標がずれるようにした。
- 結果
座標をずらすことでカードを集めたという表現ができた。また画像が画面の外へいかず、そのまま並び変わるので並び替えたという表現の説得力が増した。
ただ、集めたカテゴリ群の並び方には何も意味づけできていないので、その並び方にも意味づけをするのが次の課題。
- プロトタイプ38と43の課題
詳細 > カテゴリ > 詳細 > カテゴリ・・・
のループによって探索的に資料を検索できるようになった。実際に触ってみて、ループを通して自分がどのような思考や流れで今表示されている資料を見ているのかを視覚化するとより面白いことができそうだと感じた。
次回は履歴を表示する機能をつけてみることにする。
もしかしたら、履歴をみるほかにもiTunesのプレイリストのような機能があっても面白いかもしれないと思った。自分が気にいった資料と、自分が意味づけした資料の関係性を視覚化できる、みたいな。
三野宮定里 (2015-11-16 (月) 16:12:22)
【中間セミナー】
11月13日に中間セミナーを行った。
時間が少ないので以下の点のディスカッションがしたいと思いプレゼンテーションを行った。
・デジタルアーカイブの新しいUI、博物資料との関わり方のデザインを行っていること
・デザイン知の抽出を目指していること
・今どこまでできているのか
・またそれはどのようなプロセスを経てそうなっているのか
ここまでは主に技術的課題の解決を行ってきたのだが、そこについては中間セミナーでディスカッションする必要はないと判断したのでほとんど語らないようにした。
以下ディスカッションできたこと。
「<学生>を<デザイナー>と表現することに疑問。デザイン修行中の学生と記述したらどうか。」
「デザイン修行中の私がデザイニングの中で何を学び、何を理解し、どのような行為を行いながらどのように変化していったのかを記述するというデザイン知もあるのではないか。」
「目的は1つに絞ったほうがいい(=まず卒研ではブラウジングシステムの開発のみを目的としたほうがいい)」
「デザインプロセスの研究はデータを溜めて大学院での研究に持ち越すべき」
以下その他のポジティブな意見
「博物館資料に限らず関連のあるものをみるときに良さそう(通販、図書資料、ほかの博物資料)」
以下その他のネガティブな意見
「視覚化された関係性は設計者の押し付けにならないか?展示を見ている人は「自分の発見」をしたいと思うのだけど、それを邪魔するものになるのではないか」
三野宮定里 (2015-11-02 (月) 15:44:46)
【アーカイブビュアー】
ミュージアムで試作品の展示を行った。
・全体から詳細情報へたどっていくというモデルはありそう
・シームレスアニメーションを使ったアニメーションを用いることで個々の情報を検索して見つけるというよりも情報の中を「探索している」という演出を行うことができそう
・さわれば触るだけ理解が深まったとして、その過程を視覚化するのも面白そう。履歴を表示するなど。
三野宮定里 (2015-10-19 (月) 16:17:02)
【アーカイブビュアー】
前回のアドバイスを受け、資料ごとに画像のパスをあらかじめ登録するようにプログラムを変更した。
具体的には。まず画像ひとつひとつのパスをデータベースに保存し、次に資料情報との対応づけを行うことで対応した。
いくつかの資料情報は画像が無かったため、それらの資料を表示するときは[no-image]と表示することにした。
次にシーボルト資料を題材としたアーカイブビュアーの制作を行っ