三野宮定里 (2015-11-22 (日) 23:25:11)
【JSSD学生プロポジション】
他の学校の先生、他の学校の学生、IT系の社会人が聞きに来てくれた。
全体的な反応はミュージアムでおいたときと似たような反応だった。
・資料の検索キーワードを知らなくてもみることができそう
・特に、あまり詳しくない分野の資料と関わるときによさそう
・他の資料をこのような見方でみると面白そう
研究としての進め方としては次のようなアドバイスをもらうことができた。
・学術的には「資料の関係性の視覚化」についてもっと掘り下げて言語化できると良い。どのような関係性を、どのような人が、どのようなインタラクションで理解させるものにしたのか。またそれを意図してデザインしたとき、どのようなことが起こったのかを記述する。
・学術的には完成度の高いシステムはあまり重要ではない
・ただしプロダクトとして実社会と関わるため(歴博で実際におくため)にはシステムの完成度が重要
【DYMODのバージョンアップ】
学生プロポジションの発表に合わせてデモの新しいプロトタイプの作成を行った。
- プロトタイプ38
- やったこと
前回までのプロトタイプのバージョンアップを行った。
全体 > カテゴリ > 詳細 のあとに、カテゴリ > 詳細 > カテゴリ > 詳細・・・
と次々と遷移していくことができるようにした。
これによって、全体から何か気になるものを1つみつけたあと、次々と芋づる式に他の資料にあたることができるようになった。
検索キーワードをはじめに持っていないユーザが使えば使うほどキーワードを知っていくことができるようなインタラクションを目指した。
- プロトタイプ43
- 目的
プロトタイプの30番台では、全体ビューのときにカテゴリごとの量の割合を大きさで示す図解を行っていた。この時、割合の低い資料は小さすぎて触れないという問題があった。
ズームできるようにするなどの回避方法が考えられるが、今回はあえて別の表現方法を行ってみることにした。様々な表現のバリエーションを集めるためである。
- やったこと
全体ビューでカテゴリボタンを押すと、資料が並び変わるという表現を行ってみた。
このとき表示する画像はアニメーションを滑らかに動かすために30*30ピクセルの大きさのものにした。カテゴリビューに遷移するときに画像は100*100のものに切り替わる。
また並ぶときは、きっちり整列するのではなくランダムで座標がずれるようにした。
- 結果
座標をずらすことでカードを集めたという表現ができた。また画像が画面の外へいかず、そのまま並び変わるので並び替えたという表現の説得力が増した。
ただ、集めたカテゴリ群の並び方には何も意味づけできていないので、その並び方にも意味づけをするのが次の課題。
- プロトタイプ38と43の課題
詳細 > カテゴリ > 詳細 > カテゴリ・・・
のループによって探索的に資料を検索できるようになった。実際に触ってみて、ループを通して自分がどのような思考や流れで今表示されている資料を見ているのかを視覚化するとより面白いことができそうだと感じた。
次回は履歴を表示する機能をつけてみることにする。
もしかしたら、履歴をみるほかにもiTunesのプレイリストのような機能があっても面白いかもしれないと思った。自分が気にいった資料と、自分が意味づけした資料の関係性を視覚化できる、みたいな。
三野宮定里 (2015-11-16 (月) 16:12:22)
【中間セミナー】
11月13日に中間セミナーを行った。
時間が少ないので以下の点のディスカッションがしたいと思いプレゼンテーションを行った。
・デジタルアーカイブの新しいUI、博物資料との関わり方のデザインを行っていること
・デザイン知の抽出を目指していること
・今どこまでできているのか
・またそれはどのようなプロセスを経てそうなっているのか
ここまでは主に技術的課題の解決を行ってきたのだが、そこについては中間セミナーでディスカッションする必要はないと判断したのでほとんど語らないようにした。
以下ディスカッションできたこと。
「<学生>を<デザイナー>と表現することに疑問。デザイン修行中の学生と記述したらどうか。」
「デザイン修行中の私がデザイニングの中で何を学び、何を理解し、どのような行為を行いながらどのように変化していったのかを記述するというデザイン知もあるのではないか。」
「目的は1つに絞ったほうがいい(=まず卒研ではブラウジングシステムの開発のみを目的としたほうがいい)」
「デザインプロセスの研究はデータを溜めて大学院での研究に持ち越すべき」
以下その他のポジティブな意見
「博物館資料に限らず関連のあるものをみるときに良さそう(通販、図書資料、ほかの博物資料)」
以下その他のネガティブな意見
「視覚化された関係性は設計者の押し付けにならないか?展示を見ている人は「自分の発見」をしたいと思うのだけど、それを邪魔するものになるのではないか」
三野宮定里 (2015-11-02 (月) 15:44:46)
【アーカイブビュアー】
ミュージアムで試作品の展示を行った。
・全体から詳細情報へたどっていくというモデルはありそう
・シームレスアニメーションを使ったアニメーションを用いることで個々の情報を検索して見つけるというよりも情報の中を「探索している」という演出を行うことができそう
・さわれば触るだけ理解が深まったとして、その過程を視覚化するのも面白そう。履歴を表示するなど。
三野宮定里 (2015-10-19 (月) 16:17:02)
【アーカイブビュアー】
前回のアドバイスを受け、資料ごとに画像のパスをあらかじめ登録するようにプログラムを変更した。
具体的には。まず画像ひとつひとつのパスをデータベースに保存し、次に資料情報との対応づけを行うことで対応した。
いくつかの資料情報は画像が無かったため、それらの資料を表示するときは[no-image]と表示することにした。
次にシーボルト資料を題材としたアーカイブビュアーの制作を行っ